ホテル 池袋の属性とは
雨具に身を包み、がけ道を下るのだが、ヌルヌルの急坂だから滑りやすくて危険だ。
悪戦苦闘すること1時間半、やっとザンムーの街に通じる広い道路に出た途端、「ガラガラッ、ザザーッ」と、頭上から土砂崩れが襲ってきた。
とっさに逃げ出して助かったが、落石だったらと思うと、ゾッとする。
ザンムーのホテルに着いたのは午後7時、アクシデントがあった割には早かったようだ。
標高2.200メートルだから暖かく、なによりも高度障害が吹っ飛んで、全員すっかり元だ。
到着祝いにビールで乾杯し、夕食をとる。
食欲も旺盛だ。
自重して禁酒を守り、香港で買ったウィスキーをとうとうここまで運んできた連中が、今宵は大いに飲んで気炎をあげ始めた。
5日目。
うって変わって快晴。
昨日は雨と夕暮れでさっぱりわからなかったが、ザンムーの街はすり鉢にしがみついたように、階段上に建物が並んでいる。
銀行、郵便局、雑貨店、ホテル、税関などがある。
ここは緑豊かで、樹木の少ないチベット高原から下ってくると、目にしみるほどの鮮やかさだ。
10時半にオープンする税関で出国手続きをすませ、ふたたび徒歩で国境に向かう。
ここから先も道路が寸断されているためだが、昨日のがけ道と違って傾斜もゆるく、天気も良いので、鼻歌まじりの下山だ。
だが道のりは意外に長く、国境にかかる友誼大橋に到着するまで、2時間半も要した。
この橋は1964年に建設されたもので、標高が1900メートル。
橋から上流はポーチュ川だが、ここから下流はネパール名でボテコシと呼ぶ。
ボテとはネパール語でチベットのこと。
橋の真ん中に、まるで地図の表示のように、国境の赤い太い線が引いてある。
この線を両足でまたいで、中国側から撮影しようとすると、解放軍の兵士に制止されたが、ネパール側からはまったく自由であった。
ネパール側の国境の街はコダリという。
約束通りカトマンズからHさんがバスで迎えに来てくれていた。
入国手続きはごく簡単にすむ。
中国タイムの午後1時45分を、ネパールタイムの午前10時30分に修正する。
コダリを出発したバスは、快適な舗装道路を走る。
これは中国が建設したもので、コダリからカトマンズまで30キロだ。
約3時間でネパールの首都カトマンズ(標高400メートル)にゴールインし、1000キロ余にわたる中国・ネパール友好道路大走破の旅は終わった。
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